YouTubeブランディングの専門家・神木翔です。Buzz Videoの真価は、YouTubeに比べてどうなのかというお
1億総情報発信時代の到来ーmixiからYouTubeへー
現在は日本の1億人が総情報発信者の時代である。SNSの発明は個人間での情報発信を極めて容易にさせた。まずmixiがさきがけとなり、Facebookで花が咲き、L
YouTubeを使った情報発信を行う企業や個人起業家も増えて
神木翔こと、私もYouTubeブランディングの専門家である。御多分に漏れずこの潮流に乗っかっている。
躍進する動画サイト市場ーBytedance Inc.の躍進ー
そんな中でここにきて面白い事業がある。動画サイトの後発組の躍進だ。例えば『Buzz Video』、『C-CHANNEL』、『ミックスチャンネル』などがそう
これらサイトはYouTubeに勝る何があるのか?
どんなところがYouTubeと異なるのだろうか? |
ということで、この記事ではまず、『Buzz Video』に注目し、その全容を解明してみたいと思う。
運営会社は?
まず気になるのは運営会社ではないでしょうか?
YouTubeはこのことだけで信頼感が抜群です。得体の分からない会社のアプリを使っているとウイルスなどの懸念があります。YouTubeがGoogle社の参加にあることは有名です。「Buzz Video」の運営会社はBytedance Inc.という中国の会社が運営しています。
Bytedance Inc.の信頼すべきところは次の2点の実績にあります。
1)『Toutiao』 2)『TikTok』 |
順に紹介していきますね。
1)『Toutiao』
Bytedance Inc.は複数のアプリを提供しています。なかでも『Toutiao』という中国人向けに製作されたアプリ
2)『TikTok』
先にも述べた日本の若者が大好きな『TikTok』もBytedance Inc.は今日本で流行している動画閲覧アプリの『TikTok』を運営している。日本における『TikTok』の急成長を誰が予想できたでしょうか。このまま勢いのある市場が確立されてくるとYouTubeも意識せざるを得ません。
『Buzz VIDEO』アプリとは
それでは次に『Buzz VIDEO』とはどのようなアプリなのでしょうか?
2017年3月に総再生数1億回を突破
ダウンロード数100万を達成
1人あたりの閲覧時間は平均35分
このように実力は折り紙付きです。2017年3月には東京事務所も開設し、日本市場にも本格的に進出しています。中国本土では『Toutiao』が大衆に支持される動画閲覧アプリとしての地位を築いており、日本でも『TikTok』をはじめ市場から求められるようになってきている。Bytedance Inc.が力を込める『Buzz VIDEO』にも注目しないわけにはいかない。
日本で躍進するTop Buzz Video
『Top Buzz Video』は2018年1月に『BUZZ Video』と『Top BUZZ』の2本立ての構成になりました。
この2つの違いは
・『Top Buzz Video』=動画閲覧専用アプリ
・『Top Buzz』=ニュースと動画閲覧アプリ
という内容です。
この『Buzz Video』が面白いと思うのが、自分好みの動画を自動で覚えてくれ、利用する度に自分が見たい動画で旬なものを選択しておすすめしてくれるところです。しかし、BUZZ VideoにはYoutubeとは違う大きな難点が1つあります。実は動画の検索機能がないのです。
AIがあなた好みの動画を自動的に判断し視聴者カテゴリーごとに今みたい動画として判別してしまいます。動画のカテゴリは大変豊富です。『GIF』 『裏ワザ』『面白』『バラエティ』『アイドル』『スポーツ』『オシャレ』『音楽』『アニメ』『お笑い』『ゴシップ』『恋愛』『びっくり』『予告編』のタグに振り分けられています。最近では『癒し』のカテゴライズができ、これはまさに時代性を反映していると言えるでしょう。
おすすめ動画を関連付けながら次々に閲覧していくことが目的であるため、時間つぶしとして動画を視聴する方々には有効な手法でしょう。ただしYouTubeユーザーがそうであるように、閲覧したい動画をピンポイント探したい人には不向きなサービスなのかもしれません。
しかしながら、『Buzz Video』はいわば「あなただけのための動画キュレーションサイト」として機能する点が優れていると評価できる。また、YouTubeパートナーシッププログラムのように、動画主の広告収入の道が開けています。勧誘されたYouTuberがBUZZ Videoに移行しているという話も出ています。広告単価もYouTubeよりも若干高めの設定で、これから一旗揚げようという初心者には参入しやすいかもしれません。
動画サイトの黒船YouTubeにアジア勢のツワモノが挑む形の市場対決。私たちYouTubeの利用者そしてアドセンス実施者にとっては、これらサイトの特色をうまく生かしつつ、相互に良い点を組み合わせながら活用していく道が最適だと言える。この点については別稿に改めたいと思う。