中国政府発表!ブロックチェーン評価指数
中国政府はさる6月20日、ブロックチェーンの評価指数を発表し、各通貨のランク付けを行なった。この指標の作成は、国务院が主管する研究部門である中国电子信息产业发展研究院(the China Center for Information Industry Development (CCID))が取りまとめたものだ。
この指標は主に3つの視点から技術評価をしている。
その3つは、
1)技術能力(technological capability)、
2)アプリケーションの実用性(usefulness of the application)、
3)プロジェクトの革新性( innovativeness of the project)
で、指標は毎月更新されていくようだ。
この指標によると、前回の調査で1位の評価を得たEthereumを抜き、潜在的な技術力と革新性の観点からEOSが最高の評価を得ており、技術能力ではSteemが追いかける構図である。Bitcoinは革新性では群を抜いており、NEOはアプリケーションの実用性で優位に立つという結果である。
- TOP 5 BY TECHNOLOGY: EOS, STEEM, ETHEREUM, BITSHARES, STELLAR
- TOP 5 BY APPLICATION: NEO, ETHEREUM, QTUM, STELLAR, NEBULAS
- TOP 5 BY INNOVATION: EOS, BITCOIN, CARDANO, ETHEREUM, LITECOIN
ブロックチェーン技術を用いた暗号通貨・仮想通貨の種類は1600種を超えていると言われている。もはやコイン乱立の時代である。ポイントカードやプリペイドカードがそうであったように、これら暗号通貨・仮想通貨はどのコインが覇権を取るのかで業界の構図が大きく変わってくる。
技術力が鍵となるのか、革新性が高く評価されるのか、はたまた大手資金力による業界再編成がありうるのか。
億り人なる言葉に踊らされる表面上の情報を追いかけるだけではなく、業界の行く手を左右するだろう底流に流れる大きなうねりに注意を払っておく必要がある。
この指標は、こうした点を見出すための一助となる。こうしたものをICOを禁止する国家が発表するのは皮肉なものだ。