米国Evernoteの創業者のCEOフィル・リービン氏は7月7日(現地時間)、YouTube、Zoom、Google Meetといった既存のオンライン会議ソフトで使える機能を持つ、プレゼンをさらに効果的に見せるアプリ「mmhmm」(発音:ンーフー)を発表した。
現在、今秋一般公開の予定で、まずはmacOS 10.15以降で使えるベータ版(プライベートβユーザー)のみで参加招待に申し込むことが可能である。招待制でを募集中である。Windows版やモバイル版も近日中にリリースされる見込み。
アプリ名称が面白い。「mmhmm」は、米国人が「ふむふむ」というような時に発する相槌音。リービン氏は「ものを食べながらでも言える名前が大事」と語る。新型コロナウイルス感染症対策で長い間Web会議システムを通して仕事をしてきたリービン氏は、「正直言ってWeb会議システムの体験は好きではない。箱に頭を入れたまま、コラボレーションもできなければプレゼンテーションも効果的にできない」と不満を持つようになったと指摘し、この不満を解消する目的でmmhmmを開発したようである。
mmhmmは、動画プラットフォームのYouTube、既存のオンライン会議ソリューション「Zoom」や「Google Meet」と組み合わせて使うプラグイン機能のようなもので、撮影する人物の背景を好みのものに差し替えられる機能に加え、人物そのものを自由に拡大縮小したり、透過表示させたりできる点に特徴がある。
背景の上に好きな写真を表示させたり、プレゼンを表示させたり、動画を表示させたり、AppleのAirPlay機能を使ってスマートフォンの画面を表示させたりできる。
現在準備中の機能として、オンライン会議への参加者がスライドを自由にめくることが可能な「Dynamic Decks」や2人でプレゼンできる「Multiplayer」機能があるという。
これらの機能がアプリ一つで可能になるならば、素晴らしいオンライン配信やプレゼンを行う敷居がグッと低くなる。動画配信とプレゼンに革命が起こるに違いない。