Facebookの外部リンク削除問題
「個人起業家にとってまたもや大きな逆風が吹き始めました!」
Facebookを使って集客を行なっている人たちにとっては死活問題が発生しています。というのも、FacebookでFacebook以外のビジネス目的のページにリンクさせるようにリンク先を表示させた場合、当該投稿がFacebook側によって強制的に削除されるという事態がにわかに生じているからです。
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Facebookの外部リンク削除問題の発生です。
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これを聞いてビクッとされる個人起業家さんは多いというのが実態ではないでしょうか。Facebookの通常投稿にリンク先を表示させ、顧客誘導させる投稿が多々存在することは、Facebookの投稿を一瞥しただけで判然とします。様々な起業家にとって、Facebookの投稿からの集客を仕掛ける方法は、一般化しているということでしょう。
Facebook側のこの動きは、しかしながら、基本に立ち返ると当然のことだとわかります。
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Facebookは本来、コミュニケーションツールであり、基本的に商業利用が禁止されているからです。
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ビジネス利用を目的とするのであれば、Facebookページを作成してそちらで投稿するか、有料のFacebook広告を使用することが推奨されます。今後、これを無視してリンクを貼り続けると、最悪の場合、アカウント削除ということも考えられるようになったのです。Facebook社を取り巻く他の問題(個人情報)も浮上しており、Facebook社は足元を整えるべく、ますます規制を厳しくしてくることが予想されます。
Facebook社は元来、広告収入で成り立っている事業形態です。投稿を広告として無料で使用されているということは、Facebook広告の収益に直結する問題であり、Facebook社から見ると本来の使用目的から外れているのです。商用利用禁止の問題は、アメブロで指摘されてきたことばかりが全面に立ち、こちらについてはケアされてきた方は多いと思います。
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しかし、Facebookについてはある種の野放図な状態が続いてきたこともあり、Facebookで無料集客を行なっている起業家さんは、今回の動向に基づきFacebookの使い方を早急に見直す必要が生じます。
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いずれにせよ、ひとつの広告媒体に集客や広告を依存するというのは非常に危険なことだという認識を持つことが重要です。Google、Yahoo、Facebook、LINE、YouTubeなど、これらを使用する集客導線になっている企業は、集客の仕掛けや広告の運用は分散化されたポートフォリを構築できていないと、自社の集客体制があまりにも脆弱だということです。ある日ある時、依拠する媒体のアルゴリズムや利用規約が改定された途端に、収入や集客がゼロになるというリスクと紙一重なのです。
やはり行き着くべきは、WordPressなどの個人ドメインサーバーを用いたオウンドメディアだということなのでしょう。自らの財産として蓄積することができ、著作権も自分に帰属します。自己責任でコンプライアンスが問われますが、利用媒体の規約改定から被るリスクは限りになくゼロに近くなります。
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情報の発信は、ある種のプッシュ型の無差別的な拡散方法から、質の良いプル型の情報発信へと切り替わっていくのでしょう。
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この問題でFacebook無料集客時代は終焉を迎えた。
情報発信の担い手は、他人の媒体に依拠するのではなく、本当の意味でのオウンドメディアを確立する重要性が高まっている。これからの時代はますます、個人起業家の情報発信は自力が問われる段階へと至ったのだと考えられる。