セルフブランド

セルフブランドのつくり方〜自己分析編〜

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セルフブランドってどうやってつくればいいのというお話。

 

近年、YouTube、Web、ソーシャルネットワーキングサービス(SNS)が隆盛し、誰もが情報発信主体となれる時代が到来した。日本国内だけでも1億人以上が情報発信者ということになる。一般的な企業だけでなく個人起業家にとり、インターネットを使った情報発信や商売への参入は容易いものとなり、スタートアップ(起業)や副業を促す制度や書籍も氾濫している。

しかしながら反面、情報発信主体として違いを産むには、他者との差別化が必要になる。差別化なくしては、あなたが苦心しながら発信する情報が、数多の情報の中で埋もれてしまうことになる。これを避けるためには、セルフブランドをつくることが必須である。マーケティングの世界でもつと指摘されてきたことだ。

これを個人に落とし込むことに数多くの方々が苦心している。筆者はYouTubeで230,000人以上のチャンネル登録者を有するほどにまで成長させた経験から、セルフブランドの確立の支援を行うに至っている。セルフブランドをつくることは、そんなに構える必要はない。

ではどうすれば、あなたがセルフブランドをつくることができるのか。この記事では、自己分析を行うことを通じて生み出すことのできる差別化ブランディング手法をご紹介したい。

 

セルフブランドとは

 

セルフブランドをつくるために、まず必要な視点は、ブランドという言葉の捉え方(ある種の偏見)を変更することである。あなたがブランドと聞いてイメージが浮かぶ会社にはどのようなものがあるだろうか。車といえばベンツ、バッグなどの服飾といえばヴィトン、コーヒーといえばスターバックス。このように▲▲▲といえば○○○だと思いつくものがブランドをつくることに成功している企業である。

一見遠い存在のようだが、ブランドはいわば崇高な企業にだけ与えられたものではない。あなたは就職活動を行ったことがあるだろうか。アルバイトの求人活動でも同じことだ。就活においてあなたは自己分析を行うことが当たり前の作業だったはずだ。この自己分析こそが、自分のブランドを発見するための行為だったのである。あなたはどのような人物なのだろうか。あなたは何が強みなのだろうか。あなたは他人と異なり、何の経験をしてきたのだろうか。たくさんの質問を解いてきたと思う。

この自己分析が自分独自の「売り」となるものをあぶり出し、あなた独自のブランドを表すことに貢献したはずだ。就職活動とは、あなたのやりたいこと、あなたのできること、企業の求めること、これら3つが重なるものを持つブランド主体を探すドラマである。ここで重要なことは、あなたの「売り」というものが、自分目線からの一方的な売りであるならば必要とされず、それが企業や社会から求められるニーズと重ならなければ「売り」として意味をなさないということである。

アメリカの教育学者として有名なニコラス・マーレー・バトラーは、ビジネスとは「圧倒的な他者貢献である」と指摘している。まず誰かに喜んでもらい、お役に立ち、対価をいただくというのが社会貢献ビジネスだというのだ。あなたの「売り」が社会から希求されるものであり、他者貢献につながる「売り」であることがブランドにつながるのである。このようにブランドは、あなたの訴求できる「売り」が自分目線という「独自の売り」ではなく、「お客様に確実にお約束できる」という顧客目線である必要があるのだ。すなわちブランドとは、お客様への究極のコミットメント(約束)を指す概念なのである。

 

 

セルフブランドのつくり方

 

それでは、次に、あなたの究極のコミットメントを掘り出すための方法を紹介しよう。下記の質問に答えながらまとめてけばいいようにガイドしているので、自己分析の要領で取り組んで欲しい。まず、自分の成功のパターンを探り出す。次に、なぜそのビジネスを始めようと思ったのかというビジネスに対する価値観を抽出する。最後に、あなたのブランドがお客様に確実にお約束できることについてまとめる。これら3ステップを通じて、あなたのセルフブランドを確立できる。ぜひ、大人の自己分析として取り組んでいきましょう。

 

セルフブランドのつくるための自己分析的質問

 

STEP1:あなたの成功パターン

1)これまで自分が成功した場面をたくさん書き出す

2)そこから共通するものを見つけ出す

  • どのような感情を感じていたのか?
  • どんなことを考えていたのか?
  • どんな行動をしていたのか?
  • 体の感覚はどんな感じだったのか
  • 周りにどんな人がいてくれたのか
  • 誰にどんな依頼をしたのか

 

次にこれら質問からエッセンスを引き出しましょう。

  • 何があったらモチベーションが上がるのか
  • 何が情熱の源泉になるのか
  • どういう思考・行動をするとうまくいくのか

 

STEP2:あなたのビジネスに対する価値観

  • あなたはなぜ、そのビジネスを行うのか?
  • なぜ今の資格やスキルを手に入れようと思いましたか?
  • どんな悩みや問題・課題を持った人のお役に立ちたいですか?

 

STEP3:あなたの約束できること

あなたのブランドがお客様に確実にお約束できることを導き出していきましょう。次の項目にお答えいただきながらまとめていくのが近道です。

  • どんな人のために
  • どのようなことが貢献でき
  • 相手にどのような変化をもたらす
  • 何者が訴えている約束なのか

 

最終STEP

さぁ、ここからがもっと重要である。以上の自己分析から通じて輪郭を表したあなたのセルフブランドを言葉に表現してみよう。下に例文がある。この例文の()の中に当てはまる言葉をこれまでの自己分析の中から当て込むよう考えてみると作り上げることができます。

(理想のお客k様)の(理想のお客様の問題・課題)を(問題・課題が解決された状態)にする(あなたの仕事)の専門家

例文:OLのモテない悩みをモテる悩みにする出会いのない女性の救世主

 

こうして出来上がるのが、あなたオリジナルのセルフブランドである。あなたが誰に何をどうしてあげることができるポジションの専門家と言えるのか。あなたのオリジナリティが際立てば際立つほど、セルフブランドも輝きを持ち、他者との差別化が計れるようになる。

 

まとめ

 

言葉でのレクチャーだけでは少し難しさを感じられる方も多かったかもしれない。だがポイントは理解していただけたと思う。筆者はYouTubeブランディングの専門家として、自らのYouTubeチャンネルの登録者数を20万人を超える規模まで成長させてきた実績を通じ、素人から起業家まで幅広くの方のセルフブランドのつくり方を支援してきた。また、ビジネスプロデュースとして、日本一のヘアケア講座実績を有する稲垣俊彦氏のプロデュースを手掛けてきた。お目陰様でその支援も『魔法のブラシ』(主婦の友社、2017年)がベストセラーになるなど結実した。

手前味噌となるが、自他共にセルフブランドをつくりだし、売れるところまでプロデュースができている。この実績をたくさんの方々にシェアしたいという意識から、セルフブランドの構築支援を登壇する講座やzoomなどのインターネット回線を通じた講義形式でお伝えしている。もしご興味があればお問い合わせください。

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